ストーリーテラーが描く都市構造
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電車って言えば、遠くまで人を運ぶもので、レールが真っ直ぐなようで、
とてもうねり曲がった複雑な塊だから、僕は危ない!危ない!って、
いつも脚に力を込めて乗っていて、そんな風に固めたコンクリートは、
どんな振動にもビクともしない頑強さで人々の暮らしを守っているから、
暮れなずむ街並みが霞んで見えるのは、決して歳をとったせいによる
視界不良なわけじゃなくて、空が狭くなって来た都市の姿の一つの表れが、
押しつぶそうと迫り寄せて来ているけど、精一杯の明かりを灯して、
塗り潰された色を照りつけて、美化ビカと輝かせれば良いのさ。
アルバム: 東京散策
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