クロミドリバエヒメハマキ#2
Grapholita (Grapholita) okui Komai, 1999
ハマキガ科 ヒメハマキガ亜科 シンクイヒメハマキガ族
A:東京都武蔵村山市 2021.6.18 前翅長約6mm
B:東京都小平市 2021.6.20 前翅長約6mm
二頭は10kmほど離れた地点にいた別個体。
翅の模様を構成する鱗粉は一片毎に色と配置が決まっており、
二頭の模様は微妙な濃淡を含めてほぼ完全に一致していることが判る。
色模様は曖昧ではなく、まるでビデオゲーム初期の、
ドット集合体によるキャラクターデザインのように、
DNAにピクセル単位で厳密に規定された天然のモザイクアートで
あることに改めて驚かされる。
(頭部から胸背、前翅内半にかけての鱗粉には構造色の光沢があり、
また鉛色の帯模様と縁毛には金属光沢があり、
光の当たり方によって色彩が変化する。)
これはごく小さな蛾だが、
鱗粉の大きさは身体の大きさと必ずしも比例せず、
大型種では小型種より鱗粉の数がはるかに多いため、
複雑な色であるほどそのピクセル情報量は膨大なものであろう。
また色模様に個体変異のある種では、そのパラメーターは
更に複雑なものに違いない。
分布:北海道、本州、四国、九州
成虫出現月:6〜8
寄主植物:ヌスビトハギ
G2693-2
タグ: ガ クロミドリバエヒメハマキ ハマキガ ヒメハマキガ 蛾
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